自立支援は、単にお世話をするだけの介護とは異なり、介護士にとってもいろいろなやりがいが得られるケアです。まず、高齢者の自立を考えたうえで様々な工夫をこらし、ともに努力することができます。自立支援介護を通じて自分で行えることが増え、その過程を共有し、ともに努力することは非常にやりがいを感じる瞬間です。
また、自立支援介護が高齢者の生活の質を向上させることは、介護士にとっても大きな喜びとなります。
高齢者が自分でできることが増えると、身体的な自立だけでなく精神的な自立も可能になり、社会やコミュニティーの参加にも積極的になる傾向もみられます。その結果、より充実した生活が実現することも、介護士としての誇りとやりがいにつながるでしょう。
そして、自立の目標に向かってともに取り組むことは、関係を深める良い機会となります。より細かな点にまで目が届くようになり、それに応じた適切なケアが行えることもやりがいにつながることでしょう。
自立支援を通じて問題解決力や忍耐力、コミュニケーション能力などが身に付き、自己成長が実現することも、介護士のモチベーション向上の要因となります。さらにやりがいも引き出します。
自立支援介護では目標を決めて介護計画を立案し、目標達成のための介護サービスを提供します。そのプロセスでは多岐にわたる介護知識や技術が求められますから、介護スキルを向上させる機会も多いでしょう。キャリアアップを目指す方にとっても、やりがいの多いケアです。