コミュニケーションスキルは、高齢者の自立支援介護を行ううえで不可欠です。自立支援を促進するために必要なコミュニケーションスキルには、次のようなものがあります。
1つ目は、傾聴力です。相手の話を注意深く聞きましょう。2つ目は、共感です。相手の立場に立って感情や状況を理解するように務める必要があります。3つ目は、肯定的な態度です。相手の話を遮らず、話の内容をすぐに否定せず、適切なタイミングで質問を行うことを心掛け、相手の気持ちを理解する技術を磨きましょう。
4つ目は、開いてからの発言を促す能力です。こちらから一方的に話しかけるのではなく、相手の気持ちを引き出すよう話しかけることが大切です。5つ目は、相手の気持ちを尊重することです。相手の意見や気持ちを第一に考え、親しみやすい関係を築く努力をしましょう。
6つ目は、多様な意見を受け入れる受容力です。自身の価値観に固執せず、異なる意見や気持ちを受け入れる柔軟性が必要です。7つ目は、言語以外のコミュニケーション能力です。言葉だけでなく、表情、身振り、スキンシップなど、様々なコミュニケーションが存在します。
8つ目は、話題の構成能力です。伝える内容を整理し、理解しやすいように構成する技術も必要です。9つ目は、平等・公平性です。すべての高齢者に対して、分け隔てなく公平に接することが重要です。高齢者とのコミュニケーションではここで挙げた9点を特に意識することで、相手の安心感や信頼感を高め、よりよい関係が構築できるでしょう。その結果、自立への意欲が高まり自立支援の効果的なサポートが可能になります。